2013/12/25 (水) 22:39:54        [qwerty]
人はみな頂上の雄大な景観
或いはそこに到達した先人の達成感に憧れて山を目指す
ある者は到達ルートを念入りに調べ ある者は身分不相応なほど装備に金を使い
登山ルートの入り口に意気揚々と立つ
まるでもう頂上が見えたかのような煌きと希望に満ちて
だがそれもすぐ終わる
まもなく道は徐々に険しくなる
ひたすら同じような険しさが続く 1人また1人と無言で立ち止まり引き返す
ある者は自分の位置を知り愕然とする まだほんの序盤なのかと
そして彼もまた引き返す
気がつけば誰もいないのである
そして彼らはそのことを忘れ また新たな山を目指すのである
今度こそと