2012年1月、イタリアで豪華客船「コスタ・コンコルディア号」(4229人 乗り)が座礁して転覆し、乗客32人が死亡する事故が起こったが、この船 の船長は事故発生直後に脱出していた。船長は過失致死などの容疑で警察 に逮捕され、検察は約300人の乗客を見捨てて逃亡した「職務放棄罪」を適 用して起訴し、裁判では乗客1人当たり約8年と計算して、懲役2697年を求 刑した。この事件の裁判は現在も続いている。