2014/06/16 (月) 12:25:33        [qwerty]
いち早く山に入ったのは、10日の深夜に話を聞きつけて三毛別に入った山本 兵吉(やまもと へいきち、当時50歳)だった。

鬼鹿村温根に住む兵吉は、若い頃に鯖裂き包丁一本でヒグマを倒し「サバサキの兄」と異名を持つ人物で、
軍帽と日露戦争の戦利品であるロシア製ライフルを手に数多くの獲物を仕留めた、天塩国でも評判が高いマタギだった。

しかし、当時の兵吉は非常に悪名高い男であり、しょっちゅう深酒をしては喧嘩騒ぎを起こし、警察の世話になっていた粗暴な男であった。


漫画だな