17歳,女性. 20時30分ごろ,自宅にて自殺目的で市販の解熱鎮痛剤(バファリンA,成分:アスピリン330mg,ダイアルミネート150mg/錠)を70錠(アスピリン23.1g相当)服用し, 22時に母親とともに独歩にて来院した.自宅にて4回嘔吐があった. 来院時意識レベルは清明で,バイタルサインに異常を認めなかった. 胃洗浄を試みるも胃管の挿入が困難で,さらに処置室にて1回の嘔吐があり, 吐物にほとんど錠剤様物を認めなかったので,胃洗浄は行わず経口にて活性炭8gを投与した. 23時にICUへ入室し,強制利尿にて経過観察を行った. 患者の退院希望が強く,翌朝には中毒症状として耳鳴りがあるも,バイタルサイン,血液検査に異常はなく, 歩行も可能であったことから,本人と母親に十分なInformed Consentを行い翌日の7時30分に退院となった. http://jsct.umin.jp/page032.html