2014/08/01 (金) 14:07:11 ◆ ▼ ◇ [qwerty]隠れ里の事例
■静岡県:京丸の里
後醍醐天皇の血を引く皇族が逃げ延びて1424年に開拓したと言われる集落。
1734年(享保19年6月16日)に起きた洪水によって、お椀が下流に流れて見つかるまで
そこに集落があるとは周辺地域住民すらも知らなかった。
現地名の浜松市天竜区春野町小俣京丸は、小俣と京丸の両地区総称。
京丸は1980年に最後の本家当主が死亡し既に廃村。小俣は二軒残すのみ。
■熊本県:五家荘
1185年(寿永4年3月24日)に、壇の浦で源氏に敗れた平清盛の孫、清経が豊後竹田に逃れ、
緒方実国の娘を妻に迎えて緒方姓を名乗った後、隠れ住んだ場所とされる集落。
天保年間(1830-1843年)に、藩から来た調査役人によって発見された。
(周辺地域住民は前から薄々知っており、多少の接触はあったと言われている)
現地名は、熊本県八代市泉町樅木の一帯。
■山形県:最上地方(集落名不明)
大正末期から昭和初期頃にかけて、国勢調査の折に初めて発見された集落。
彼らは日本語はかろうじて通じたが、電気もガスも知らず、原始的形態の集落だったという。
役場でもその存在を知らず、発見当時は新聞にも掲載されるほど有名となった。
(古代から住んでいたわけではなく、近年から山に住み着いた山人達ではないかと言われる)
■山形県:三面部落
江戸後期に藩の役人によって発見された集落。
発見当時の住人達はマタギ独特の言葉を使い、日本語があまり通じなかったと言われ、
後の調査では、奥州藤原氏の縁故者が落人として辿り着いたのではないかと言われている。
現地名は山形県西置賜郡小国町三面。昭和60年に建設されたダム底に水没。
http://www11.ocn.ne.jp/~yamando/matagi/matagi.htm
■中国:峰岩洞村
雲南省広南県の洞窟内に築かれた集落。1994年、偶然訪れたテレビ取材班によって発見された
それまで、広南県政府はこの村の存在に全く気付いていなかった。
住民は全て漢族で、最も早く住み着いた家族の祖先は300年前に江西省から移住したという。
後に政府によって洞窟外に強制移住させられ、現在の洞窟は無人となっている。
http://www.yunnan.jp/wenshan.htm
■その他
明治期の測量や国勢調査によって新たに見つかった小規模な集落が、
北陸や四国に、合計3件報告されている。