GDPは普通、前期比で表すわけですが、この場合、「駆け込み需要と反動減」が出たときは、変化率がマイナスで強めになるんです。 第3四半期から消費増税が行われて、需要が20億円分、前期にずれ込んだと仮定しましょう。 第3四半期はGDPが80億円に減るが、第4四半期には元通り100億円に戻ると考える。この場合、実額ベースのGDPは下記のようになる。 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ GDP実額 100億円 120億円 80億円 100億円 変化率 0% +20% ▲33.3% +25% この▲33.3%を見て、「すわ、何事ぞ!」と思うかもしれませんが、第4四半期になってみると ちゃんと元のさやに戻っていることになります。需要の先食いをやってしまったときは、 プラスよりもマイナスの方が強く出る、というのは覚えておいて損はありません。