> 2005/12/16 (金) 22:50:34 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> つまらないジョークを言ってくれ
ニュージャージーの刑務所で三人の死刑が実行されることになった
看守が一人目の死刑囚の房に近付き小声で聞いた
「なんでも一つだけ願いを聞いてやる」
と看守が言うとその死刑囚はよろこんで
「一度で良いからステーキをたらふく食ってみたい」
と言った
「わけないさ…」
と死刑囚をどこかへ連れて行った
数時間後腹を膨らませた死刑囚が幸せそうな顔をして帰ってきた
看守は二人目の死刑囚にも同じく
「なんでも一つだけ願いを聞いてやる」
と小声で囁いた
するとすぐさまその死刑囚は大声で
「俺の罪を軽くしてくれ!!」
懇願した二人目の死刑囚を見て看守は一瞬笑うと
独房の鍵を開け二人目の死刑囚をどこかへと連れて行った
数時間後帰ってきた死刑囚は死体になっていた
看守から拳銃を奪い逃走しようとしたとして狙撃されたのだ
「諸君騒がせて済まなかった何の問題もない」
大声でそう言うと最後に三人目の死刑囚の独房へ静かに歩み寄った
「お前の願いは分ってるさお前はシャバでヘビースモーカーだったろう?」
と自分のポケットから買ったばかりであろうピースを取り出した
看守は三人目の死刑囚に一本差し出し咥えさせた
しばらく二人の間に沈黙が訪れる
三人目の死刑囚が少しだけ顔をしかめたとき看守はその正体に気付いた
「ああ…悪かったな火が無くては煙草は吸えない、これは俺からのサービスだ」
と言うと胸ポケットから黒いニワトリのようなものが箱に印刷されたマッチを取り出すと
それに火を付け三人目の死刑囚の方へ差し出した
三人目の死刑囚は一瞬驚愕を見せた後独房では一度たりとも見せなかった安堵の表情を浮かべた
そしてふっとマッチの火に息を吹いて消すと
微笑を浮かべながら看守にこんな事を言った
「そのマッチ箱ごとくれないか?」
「構わないが俺達の見てないところでは取り上げるぞ」
「ああ…」
「煙草、吸わないのか?」
「もう吸ったさ」
三人目の死刑囚が煙草を独房の床に落としたのと
看守の抜いた銃から発射された弾丸が三人目の死刑囚の眉間を正確に撃ち抜いたのはほぼ同時のできごとだった
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参考:2005/12/16(金)22時30分06秒