中学生に見られる偏見を抜け出して、少なくとも1人の人間と見てくれそうな仲間に出会えた。その仲間に、気持ちが揺れた。 それは良いこと。とても幸福なことだ。その仲間が、少なくとも自分を嫌ってはいないことを、アカツキは何となく感じている。 心が浮き立つような経験だ。 しかし、そこに現われたライバルがよりにもよって、ホンモノの「中学生」だというのは、どんな因果なのだろうか。 (くぅー。わたしはそんなにロリ業界基準なのかぁ) アカツキはおもわず座布団を放り投げて〈アサシネイト〉をし(切り刻みたく)たくなってしまう。