―― ちなみに、川瀬さん自身が「万策尽きた」と思われたことってありますか。 川瀬 いえいえ。そうですね……。『灼眼のシャナll』の時、10月オンエアで3月までの2クールだったんですけど、 最終回の脚本があがったのが1月の末だったんですよ。「放送まで2ヶ月弱しかない、さあどうする?」ってなったときに、 「万策尽きた」とまでは思いませんでしたが、結構しびれるものがありましたねえ。 ―― 聞いてるだけでドキドキしますね。 川瀬 コンテに1ヶ月かかるとして、作画以降の作業は3月の1ヶ月弱で作らないといけない、果たしてできるのか? みたいな感じでしたね。渡辺高志監督にコンテを巻きで描いてもらって、それでも3週間かかって、 その後の作業はJ.C.STAFFさんの人海戦術でなんとかしました。 あの時の納品までなだれ込む感覚って、凄い今回の『SHIROBAKO』の12話と同じライド感、高揚感がありましたね、 ギリギリまで納品待ってもらった局の人にペコペコ頭下げましたが(笑)。