奈良県警少年課と奈良西署は9日、児童ポルノを所持していたとして、県の「子どもを 犯罪の被害から守る条例」違反の疑いで同県生駒市の無職男性(23)を書類送検す る方針を固めた。同条例の適用は初めて。 条例は、13歳未満の子どもに付きまとう行為や児童ポルノの所持などを全国で初め て禁止。昨年11月に発生した奈良市の女児誘拐殺人事件を受けて、7月1日に施行さ れた。罰則は30万円以下の罰金か拘留、科料。 調べでは、男性は自宅の部屋に、13歳未満の女児を撮影したポルノDVD1枚を持っ ていた疑い。県警は今月初め、自宅を家宅捜索し、成人のポルノを含む百数十点を押 収した。男性は「子どもに興味があった」などと供述しているという。