蚊の目玉のスープ 蚊とはまぎれもない、あのブンブンと飛んでチクリと刺す蚊である。 いくら中国でも蚊は蚊で、日本の蚊と同じ大きさで同じ種類である。 その小さな蚊の目玉となると胡麻粒よりもさらに小さいのである。 その目玉のスープというのだから驚きである。蚊は蚊でもどこにでも飛んでいる蚊ではダメである。 重慶の洞窟に住む蚊に限られている。 しかしどうやって蚊の目玉を集めるのか? 重慶の洞窟に入ると、沢山のコウモリが住んでいて、そのコウモリが蚊を食べる。そしてコウモリの腹の中で蚊は消化されるが、 蚊の目玉だけが消化されないで糞に混じって排泄される。 そのコウモリの糞を集め裏ごしにかけると、消化されなかった目玉だけが残る。その目玉だけを集めてスープにしたものが、蚊の目玉のスープである。 中華料理でも最高級の宴席でないと出てこないし、 この蚊の目玉のスープは一椀20万円とも30万円とも言われている、天下の珍味である