「何十年もの間、大衆文化は多数派の基準に合わせて、低俗化する運命に あると考えられてきた。それはおそらく『大衆』は単純でくだらない娯楽を 求める生き物であり、大手メディアは大衆が望むものを与えると考えられて いたからだろう。しかし、現実にはそれと逆のことが起きている。文化の知 的水準は下がるどころか、上がっている」とJohnsonはいう。「概していえ ば、これは世界を良くする力だ。人間の認知機能は低下しているのではな く、むしろ向上している」