2016/07/29 (金) 13:57:28 ◆ ▼ ◇ [qwerty]あぁ、ちょっと仕事場にはあげたくないんでね。
食べながらになるけど悪いな、にーちゃん。
フィッシング詐欺の話を聞きたいんだったか。
まぁ、基本的なことは、あんたも知ってるだろう。
有名なWebサイトとほとんど同じデザインの偽サイトを用意してな。
その偽サイトでは、クレジットカード番号とか、ログインIDとかを入力させるようになってる。
偽のオークションサイトの場合だったら、偽の出品ページを作る。
たとえば、有名ブランド品なのに激安!みたいな。
本当のオークションサイトと全く同じデザインで、ページ内のリンク先は本物になってるから、なかなか気付かない。
でもログインの入力フィールドだけは別だ。
落札しようとログイン情報を入力したら、俺らにログイン情報が送られてくるってわけだ。
自由に使えるアカウントを手にいれたら、今度は本物のオークションサイトで活動するんだ。
いろいろ出品してるアカウントだったら、ユーザに評価されていたりするだろう?「この人はいい売り手です」って。
信頼された売り手のアカウントを手にいれることができたら、これはなかなかおいしい。
架空の出品で代金をだまし取ったり、ブランド物を出品してるように見せて、
バッタもんを送りつけるとかするわけだ。誰にも見破られないよな。あとは、ほらこのページ見てみな?
おまえは知らないかもしれないけど、オークションサイトのアカウントだって結構いい値段で売れるんだぜ。
こういうのを欲しがってるやつは山ほどいるからな。
銀行をぱくったフィッシング詐欺サイトも同じだ。
パスワードを手に入れたらまず現金を引き出す。
そのあと、口座自体を売る。おれおれ詐欺とかの連中が買うんじゃないか?
ハメラレタやつにとっては現金はなくなるわ、犯罪の片棒を担がされるわで、ろくなことないわな。
俺らの業界も、どんどん新しい手法を開発してる。
俺らにとっちゃ、どれも「なんでこんなんに引っかかるんだ?」って感じさ。
でも、何百万通ってスパムメールを送ると引っかかるやつは必ずいる。引っかかったやつは骨までしゃぶりつくす。
あんたもせいぜい気をつけな。