>  2006/01/14 (土) 23:15:07        [qwerty]
> 漁師が三人 
> 西の海へと漁に出た
> 日が暮れるなか 西の海へと     
> 愛情あふれる
> 妻のことを思いつつ
> 子どもが
> 出港を見送るなかを
> 夫は働き 
> 妻は泣くしかない
> 皆を養うには 
> 稼ぎが足りないから
> 入江の浅瀬がうめいていても
> 三人の妻は 
> 灯台で寝ずの番を始めた
> 日が暮れるなか 
> 灯火を強めつつ
> だが 
> 彼女たちが見たのは暴風雨
> 夜 岸に打ち上げられたのは
> 難破船
> 夫は働き
> 妻は泣くしかない
> 底なしの海で
> 嵐が急襲しても
> 入江の浅瀬がうめいていても
> 砂浜に 死体が三つ横たわっていた
> 夜が明け
> 潮が引き始めると
> 妻たちは
> 手をもみしだいて泣いた
> 二度と
> 戻ることのない夫を思い
> 夫は働き
> 妻は泣くしかない
> はやく済めば 
> はやく眠りにつける
> 不吉にうめく浅瀬に別れを告げて
>  

我、久遠の絆絶たんと欲すれば
言の葉は業魔の剣と化し汝を討つだろう

闇の深遠にて重苦にもがき蠢く雷よ
彼の者に、驟雨の如く撃ち付けよ

其は、汝が為の同郷なり
我は唱歌を盛って饗宴の贄と捧げよう

天の風鈴が凪がれ堕ちる其の旋律
凄惨にして相互なる雷

我は命ずる
世は悠久の刻、妖饗の賛歌を混濁たる瞳で見続けよ

恒例の刻来たりて声集う時
心の眷属、幾千が放つ漆黒の炎

我焦がれ、誘うは消熱への儀式
其に捧げるは厭帝の抱擁

我招く無音の衝裂に慈悲は無く
汝にあまねく厄を逃れる術も無し

汝は知るだろう
幾何なりし封縛、いかなる訃音を告げるものか

参考:2006/01/14(土)23時14分11秒