ある日のこと、私は庭を眺めていました。 丁度その時、妻が楓の木陰にしゃがみ「お尻」をまくっています。びっくりしました。 覚悟はしていましたが、遂に水洗便所が記憶から奪われてしまった行為の始まりでした。 ショックでした。 それからは、表の公園の草むら。家の軒下。お風呂の洗い場。夜間は、部屋の隅などが放便、放尿の場所になっていました。 (1998年の老々介護日誌より)