雪道を歩くセイバーを遠くから観察したい。 水溜りに張った氷をたのしそうに割りながら歩くんだけど、足を滑らせて ちょっとよろめいてしまって何とか体勢を立て直して、誰かに見られて いなかったか気になってきょろきょろするセイバーに軽く声をかけてあげたい。 俺と目が合ってあわてて言い訳しながら駆け寄ってくるんだけど, 今度は思いっきり滑ってしりもちをついてしまって泣きそうになるセイバーを 大声で笑ってあげたい。顔を真っ赤にしてわけが分からなくなってしりもちを ついたままそこらじゅうの雪をこっちに投げてくるんだけど、運悪くそこに あった石も投げてしまって、それが俺の頭に命中しておびただしい量の出血を してしまって朦朧した意識の中でセイバーのぬくもりを感じながら絶命したい。