>  2006/01/26 (木) 09:12:51        [qwerty]
> おれが当直だった夜に、急患でおれは叩き起こされた。
> 急変とかで、まあよくあることだ。
> 処置室に行くとちょうど患者が救急車で病院に着くときだった。
> 救急車からストレッチャーで下ろされたのは、真っ黒に焦げた死体(にみえた)
> だった。救急車のスタッフにきくと、交通事故をおこしたドライバーで
> 引火した車のなかで取り残されたらしい。50代位の男性だった。
> 一応、生きてはいるが、そりゃもう表面なんかコゲコゲで肉の焼ける
> においがあたりに立ちこめ、俺はもう吐き出しそうになった。
> 全然動く気配もない。もう時間の問題だ。
> 「すごいですよ。一応心停止してません。まあ、もうだめでしょうけど」
> と救急隊員は言った。
> 医師も「あー、こりゃすごいね」と言って治療をする気もなさそうだ。
> 「ひどい・・・・」看護婦も目が怯えていた。
> 俺は一応検査をするための準備にかかった。
> 機器を用意している部屋に入って準備をしていたら、その黒こげの患者が
> 運ばれてきた。
> おれは腕に検査の為に針を刺すのでその患者の血管をさがしたが
> 表面が黒こげでどこに血管があるか分からなかった。
> 「あー、これ、メチャクチャでどこだか分かんないよ」と俺は言った。
> 皮膚のまともなとこを探そうと腕をつかんだとき、その黒こげ患者が言った。
> 「・・・そんなに私、ひどいんですか・・・・」
> 「あ、あ」俺は声にならなかった。ずっと意識はあったんだ。
> 今までの俺達の会話を聞いていたんだ。
> その部屋の中にいた、医師、看護婦、俺、救急隊員、全員が凍りついた。
> まあ、2時間もしないうちに患者は亡くなったんだが、
> なんども「私はしぬんですか?」って聞かれて、おれたちは
> 不謹慎だが逃げ出したい衝動になんどもかられたよ。

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参考:2006/01/26(木)09時04分01秒