>  2006/02/02 (木) 05:32:10        [qwerty]
> >  夕暮れ時になると、生い茂った木に遠い日があたって濃い影が出来る。
> >  細い細い山道は、その赤と黒とに包まれて何やら心細い位に美しかった。
> >  そのなかを、小僧は飛ぶように駈けてゆく。
> >  弾んだ息が早い秋の寒さに呼応するように白く濁っている。
> >  足に結んだ真新しいわらじが足に馴染まずに煩わしかった。
> >  風に散った紅葉の葉を踏む音も、今日ばかりは何やらせかされているようで耳障りだった。
> >  そうして走っている間にも、日は山の向こうにどんどんと沈んで行く。
> >  約束の刻限まではもうあとほんの少ししかなかった。
> >  日が沈むまでに行かねばならない。どうしても日が沈むまでに。
> >  小僧はその頬を真っ赤に染めながら走り続けた。
> >  そして走りながらずっと悔やんだ。
> >  なぜもっと早く出なかったのだろうかと。
> >  なぜ言い付けを守らなかったのだろうと。
> > これで許してくんなせ(;´Д`)始めの数行だけ 
> 鬼婆と小僧と三枚の御札の話を想像した

以前ここで話した「墓地に花を備えるのは死者に対する弔いじゃなくて
死者を墓に縛り付けておく為の呪符的な物だった」って言う感じの
民族系ホラーとして執筆中だよ(;´Д`)

参考:2006/02/02(木)05時18分18秒