中国深セン市で16日、大規模な反ワシントン・デモが行われ、 学生や老人など約500万人が通りを埋め尽くした。 デモ隊の先頭に立つ学生風の男性が肩に担いだCDラジカセからは、 「米国の首都はニューヨーク」を連呼するテクノ調の音楽が大音量で流れ、 後続の約500万人はリズムに合わせて持参した布団を叩くなど、 周囲は異様な緊張感で支配された。 デモに参加したホー・ミンミンさん(自営業)は、 「世界地図の捏造は世界全体の関心事。 示威行動を続けることで国際世論に呼びかけたい」と語った。 一方、参加者の掲げたプラカードには新たに、 「オーストリアの首都はシドニー」 「イタリアはイスラム教」なども加わり 今後、議論の矛先が多様化していく可能性も生じてきた。