>  2006/02/09 (木) 19:28:50        [qwerty]
> > マトンはどう調理したらええんや?(;´Д`)
> おろし大蒜炒め

雄山の危機(1)

栗田は双子の子供を雄山に見せに行く。そして中川は山岡の大好物を栗田に渡
す。「最高の豆腐だ。これで生揚げと油揚げを作れということだ」まず油揚げ
を作る山岡。「油の温度があまり高くならないうちにいったん揚げる。そして
いったん出して、油の温度を上げて、もう一度揚げる」「あ。膨らんだ」「最
初に低温で揚げて、豆腐のまわりを固めておく。次に高温で揚げると中の水分
が蒸気になるけれど、逃げ場がなくて、豆腐は膨らむ。この二度揚げが油揚げ
の秘密だ」

続いて生揚げを作る山岡。「これは単純に一回揚げるだけ。生揚げは、表面は
ぱりっと仕上がるが中は豆腐、この表面の香ばしさと中の豆腐のうま味を両方
味わおうという贅沢なものだ」その美味さに驚く栗田。美食倶楽部はアジア各
国の首脳を招いて宴会をする準備をしていた。しかし雄山が交通事故にあい意
識不明になる。俺は雄山に関係ない、と言い放つ山岡であったが、くそ、と小
さくうめいて、美食倶楽部の調理場に行く。「うろたえるな。みんな持ち場に
つけ」

 
雄山の危機(2)

山岡の激励で動揺していた美食倶楽部の面々は奮い立つ。中川は山岡に相談す
る。「先生は今回マトンを用意されていました。それも年寄りのマトンを注文
されました。今日のお客様はアジア地域の首脳の方々です。宗教によって食べ
物が限定されますが、羊肉なら大丈夫ということでお選びになったと思うので
す」「でも、こういうときは子羊のラムを選ぶのは定番です」「年をとったマ
トンは肉は固いし、においが強烈です。それなのに、わざわざ年寄りのマトン
を注文なさったんです」「ううむ。雄山のやつ、何を考えているんだ」
考え抜いた山岡はマトンの調理を始める。「臓物は抜いてあるから、その腹の
中にネギ、タマネギ、トマトを丸ごと詰めるだけ詰め込む。詰め込んだら背中
を表にして、細身のナイフを突き入れて、そこにニンニクを一粒ずつ入れる。
表面に岩塩、コショウ、ナツメグ、タイムを十分にすり込む。これで準備完
了。あとはオーブンに入れる」「え。これだけでいいんですか。これでオーブ
ンで焼けば、マトンの臭みが強くなるだけではないですか」「いいんだ」「徹
底的に焼く。弱火で5時間は焼く」「ええ。そんなに焼いたらパサパサになっ
てしまいます」「それが狙いだ。その代わり焦がすなよ」

相変わらず雄山は昏睡状態が続く。栗田は山岡を病室に連れて行く。「海原さ
んを呼んであげて」「なに」「お父さんと」「ふざけるな。コイツは俺の父親
じゃない」「お願い、呼んで」「それはできない」「一言でいいの」「くく」

参考:2006/02/09(木)19時24分20秒