「寂しいのなら、自分で指を入れろ」 「えっ……? あ、ふぐっ、ううっ……!」 髪を掴まれて、奉仕に引き戻される。桜は咳き込みそうになるのを懸命に我慢した。自分がここにいることを、延岡に気づかれてはならない――まだ、そう考えるだけの理性は残っていた。 「さっさとやれ」 桜は涙目でうなずいて、右手を自らの股間へ添わせた。それだけで、ヌルリとした愛液が指先にからむ。 (やだっ……びしょびしょ……熱くて、あっ、ゆび……勝手に、入っていっちゃう……っ) 「ん、んーっ……! ふうっ、んくっ……」 人差し指と中指。先ほど映雪が入れたのと同じ二本をずぷりと突き立てて、抜き差しする。快感を生み出す往復運動は、一度始めたら止まらない。 「桜、自分が今何をやっているかわかるか? 男のものを咥えながら自分の手で慰めているんだぞ」