合格掲示板に番号がないのを知った瞬間 なぜだか笑ってしまった。そのままヘラヘラしながら歩いている とサークル勧誘の大学生が話しかけてきた 「ねぇ君々、おめでとう!!」 「あ、どうも!」 「で、どこなの?何学部?」 「理学部です!」 「理学部?へーすごいじゃん!!」 「落ちました!!」 「へーおめでえっ!?」 このときの勧誘員の間抜けな声と顔は 今でもはっきり覚えている。 そのまま置き去りにした勧誘員のつぶやきが後ろから聞こえた。 「なんで笑ってんだよ・・・」 心の中で答えて俺はキャンパスをあとにした。