2006/03/13 (月) 20:04:52        [qwerty]
「しかたありません、あの女、腐葉土に埋めてしまいましょう」
「よいのですか? 女を腐葉土に埋めても」
「そういうことも必要なのです。腐葉土もときには女を覆うブランケェトとなりましょう」
「はい、はい。覆うのですね、腐葉土で」
そう言うとゆかりは手で一心不乱に枯葉の下をほじくりはじめた。
麻美子は黙ってうつむいていたが、長い髪に隠れた口の端がヒキリとゆがんでいた。