2006/03/25 (土) 05:20:40        [qwerty]
2001年3月15日 父・信夫の死去
 父は晩年に脳梗塞を患い、私は妻や一澤帆布の社員とともに食事や自宅、病
院への送り迎えといった世話をしました。父はいつも「すまんな、おおきに」
とお礼を言ってくれました。何ごとにも感謝し、社員からも慕われる愛すべき
人柄でした。

 父は元気な頃はもちろん、晩年も兄・信太郎の住む愛知県岡崎市には行こう
ともしませんでした。兄は銀行員でしたが絵画や骨董、株取引が趣味で、金を
貸してくれと何度も父や私に頼んできました。父は「銀行員なのに、どうして
そんなに金がないんや」と心配していたものです。
 
	二つの遺言書

 父は、巻紙に毛筆で書き、実印を押した遺言書を会社の顧問弁護士に預けて
いました。しかし、兄・信太郎が突然「僕も遺言書を預かっている」と市販の
便箋にボールペンで書いた遺言書を出してきました。父の死後4ヶ月も経った
7月のことでした。顧問弁護士に預けていた遺言書は、私と妻、弟に会社の株
を譲り、銀行預金の殆どを兄・信太郎に残すという内容でした。ところが、兄
が預かったと言う遺言書には、長年共に仕事をしてきた私の悪口が書き連ねら
れたうえ、兄を中心に兄弟仲良くと、書かれており、筆記具も内容も、父が書
いたとは到底思えないものでした。そこに押された印鑑も、父が常に使ってい
た「一澤」ではなく、見たことも無い「一沢」の印鑑で、それはいまだにどこ
からも発見されていません。

 私は、裁判所に、その遺言書の無効を訴えました。もし兄の預かっていた遺
言書が有効になれば、一澤帆布の株式の半分近くが兄・信太郎のものになり、
兄に協力している弟と合わせると完全に支配権を持たれてしまうのです。
状況をきちんと読んでもらえば、裁判官にもわかってもらえるはずと信じてい
ました。しかし、判決は、無効と言える十分な証拠が無いというものでした。



わけがわからんな(;´Д`)
弟の一方的な主張も信用できるかわからんし