> > あの日はとても穏やかだった > > 夏色の深い青の空がとても眩しく目に映ったのが最後だったな > 俺が死んだ日は雨が振っていたよ > 錆びた空き缶と一緒に俺は水溜りに顔を突っ込んでいた 俺が死んだ日は年末の寒かった時だな 病棟の患者が段々少なくなって残るのは口も利けない末期患者だけ 僅かに聞こえてくる外界の音が余計に寂しさを引き立てた 最後に見たのはすっかり白くなった自分の手だったよ 参考:2006/03/27(月)21時43分45秒