2006/03/31 (金) 14:49:10        [qwerty]
安倍晋三官房長官は31日午前の記者会見で、04年5月に上海総領事館の男性職員が自殺した事 
件に関し「中国側公安当局関係者による冷酷非情な脅迫、どう喝があった」と述べ、職員を自殺に追 
い込んだ中国政府の行為を「脅迫、どう喝」という厳しい表現で批判した。外務省筋によると、職員は 
暗号電文などの通信に携わる電信官で、上海総領事らにあてた遺書から、中国の公安当局関係者 
に暗号システムなど機密情報の提供を強要されていたことが明らかになっているという。 

安倍長官は「遺書には脅迫などの行為があったとの趣旨が一部に記載されている。職員はこれらの 
脅迫に屈することなく、国のため命をかけた」と述べ、中国側の要求から逃れるために自殺したことを 
改めて指摘。麻生太郎外相も記者会見で「(遺書によって在外職員に対する諜報(ちょうほう)活動の 
)一端が出てきた。これは厳重に抗議すると同時に、そういうのがあったときにはさっさと上司に報告 
するように指示をさせている」と述べ、在外公館に諜報活動への警戒を徹底させたことを強調した。