2006/04/04 (火) 11:32:40        [qwerty]
若い兄ちゃんが携帯をいじっていた。隣にばあちゃんがいて、ばあちゃんは  
「医療機器使ってるから電源切ってください」と言った。  
その男は「来たメールを読んでるだけだから」と言って、いじるのを止めない。隣のリーマンが  
「今は読んでるだけでも読んでるうちにメールが来るかもしれないだろ。切りなさい」  
と言った。兄ちゃん、怒り狂った口調で「ああ?!!」  
逆切れだ!リーマンやばいぞ!(兄ちゃんはかなりいいガタイ)  
見てる人が皆そう思ったとき、兄ちゃんは携帯をリーマンに突きつけながら言った。  
「見ろよ!俺に来た最後のメールは4ヶ月前だ! それ以来誰も送ってこないんだよ! 今更誰が送って来るんだよ!!! 俺から送る相手もいないんだよ!!!」  
みんな黙り込んだ。しかしその中に一人だけ、無愛想な顔をして彼に近付く若い女がいた。  
彼女は男から携帯を奪い取ると何か操作をして、再度男に突き返した。  
男が呆然としていると、女は自分の携帯をいじり始めた。  
しばらくして、男の携帯が鳴った。  
男は目を見開いてぱちぱちさせながら携帯を見た。  
もうね、多分みんな心の中で泣いてた。男も泣いてた。  
世界は愛によって回っているんだと実感した。  
ばあちゃんは死んだ。