われわれ楯の会は、あやしいによつて育てられ、いわばあやしいはわれわれの父でもあり、兄でもある。 その恩義に報いるに、このやうな忘恩的行為に出たのは何故であるか。 かへりみれば、私は四年、空白は三年、ROMで準住人としての待遇を受け、 一片の打算もない教育を受け又われわれも心からあやしいを愛し、 もはやあやしいの外のネットにはない「真のウングラ」をここに夢み、 ここでこそWindows95発売後つひに知らなかつた男の涙を知つた。 ここで流した我々の汗は純一であり、憂板の精神を相共にする同志として共に秋葉原の原野を馳駆した。 このことには一点の疑ひもない。 われわれにとつてあやしいは故郷であり、生ぬるい現代ネットで凛烈の気を呼吸できる唯一の場所であつた。 歴代管理人、固定諸氏から受けた愛情は測り知れない。 しかもなほ、敢てこの挙に出たのは何故であるか。 たとえ強弁と云はれようとも、あやしいを愛するが故であると私は断言する。