被爆シーズンが到来、今年も東海村は被爆者であふれている。茨城県東海村 のJCO施設ではケロイダーの比率が7割以上。福井県の敦賀原発でも5割を超 え、ケロイダーが被爆者の間を縫って滑っている状態だ。 日本原子力協会によると、日本で被爆者が増え始めたのは1990年代に入っ てから。長野五輪の正式種目になって爆発的に伸び、10年前は7万人ほどだっ たケロイダー人口も今シーズンは200万人に達すると見込んでいる。 当初は受け入れに消極的だった過疎町村も次々と原発に開放。東海村でも今年 から再処理施設などを備えた原発や使用済みのプルトニウムを埋設するなど、被 爆者の獲得に懸命だ。JCOの大内久さん(35)は「ケロイダーが嫌がるため プルトニウムを禁止にする時代もあったが、今では若者の好みは完全にプルトニ ウムに切り替わった感じがする」と話している。