学生のとき、猛烈にカワイイ子を好きになった。 大袈裟じゃなくてマジで見たことないくらいカワイイ子だった。 しかしあまりに眩しすぎてほとんど喋れずにいた。 そんなとき、飲みの席で友達に「告白しちゃえよ」と言われ、 テンションが上がっていたこともあり唐突に電話。そして告白。 「地元に彼氏がいて、遠距離恋愛中だから」と断られた。 翌日、学校に行くとクラスの雰囲気がおかしい。 その子は俺が告白したことを皆にバラしていたのだ。 全員に「高望みしすぎだろ、ブサイクのくせに」という目で見られた。 それから一週間後、俺は見てしまった。 彼女が学内でも有名な超イケメンのバンドマンと手を繋いで歩いているのを。 実は当時、俺はキモブサ童貞のくせにバンドを組んで音楽をやっていた。 俺は自分のすべてが著しく間違っていたことに気付いた。