中国の孫玉璽駐インド大使は14日の講演で、あらためて日本の国連安全 保障理事会常任理事国入りに反対する一方、インドが日本とたもとを分かつなら、 インドの常任理事国入り支持を検討し得ると述べた。15日のインド紙タイムズ・ オブ・インディア(電子版)が伝えた。 孫大使は、日本の常任理事国入りに反対する理由として「歴史問題に正しい態度で 向き合っていいない」ことを挙げた上で「拡大安保理には発展途上国が必要。 中国はインドが国際問題における役割を拡大することを望んでいる」と述べた。 常任理事国入りを目指す4カ国(G4)のうち、日本以外のドイツ、インド、 ブラジルは1月、安保理を25カ国に拡大する決議案を国連総会に再提出。 日本は安保理を21カ国に増やす独自決議案の今春の提出を見送っており、 孫大使の発言は、G4の再結束を阻む狙いがあるとみられる。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060415-00000044-kyodo-int