深夜二時頃にハルヒから電話がかかってくる。 「あ、キョン?あのね、ついに宇宙人をみつけたのよ!やっぱり地球侵略を企 んでいたの。でもあたしの目の黒いうちは決してそんなことさせないんだから」 なにを言ってるのかよくわからないがとにかくすぐに来いと言うので自転車を こいでハルヒの家である川沿いの木造アパートに行く。すると外付けの階段に ハルヒが座っていた。薄ら笑いを浮かべて何事かぶつぶつとつぶやいている。 近づいてみると片手にバットを持ちパジャマが大きくはだけているのがわかった。 「ああ、キョン、遅いじゃない。まあいいわ。遂に宇宙人を捕獲したんだから!」 ハルヒは満面の笑み。バットの先は赤黒く汚れ髪が何本もくっついていた。