2006/04/26 (水) 08:53:30        [qwerty]
「家族」 中山田小学校 三年 村上猛
この間の水曜日 父さんの戦死の知らせがきた。
父さんが出征する前の晩 ぼくと父さんは、二人で風呂に入った。
イタズラしてしかられたこと。 ケンカで負けてくやしかったこと。
ぼくは話を聞きながらなみだがあとからあとから出た。
父さんに気づかれたら、おこられると思ったけど 父さんはおこらないで、ぼくに言った。
「父さんは、おまえがいるから安心して戦地にいける。猛、父さんの子に生まれてくれて本当にありがとう。」
ぼくには幸子という妹がいる。幸せになってほしいから幸子だ。
その下に小さい弟が二人いる。それと、おじいちゃんとおばあちゃんと、お母さんと。
父さんがいなくなって、ぼくを入れて七人家族だ。
ぼくは九さいでまだ子供だけれど、長男なので もう、泣いてるひまはなくなった。
みんながぼくをたよりにしているからだ。
これからは、ぼくが 妹と家族を守っていく。