小泉首相は25日、在任5年の記者会見で「一つの問題(靖国神社参拝)があ るから首脳会談に応じないというのは理解できないし、外国の首脳は、“小 泉の言うことは正しい。中国・韓国はおかしい”と言っている。(韓国と中 国は)なんで日本と首脳会談を行わないなんておかしなことを言ったている のか、後悔するときがあると思う」と述べた。 まるで韓国と中国だけが靖国神社参拝を問題視しているという口ぶりだ。 しかし国際社会の世論は小泉首相の言葉とは違う。米下院の国際関係委員長 は去年10月、「靖国は太平洋戦争を生んだ軍国主義の象徴」と靖国参拝に遺憾(regret)を表明する書簡を日本側に渡した。今年2月には米ニューヨーク タイムス紙も「小泉政権関係者の発言はアジアの人たちを憤慨させている」 という社説を書き、仏ルモンド紙は小泉首相の靖国参拝を批判するルポ記事 を載せた。