2005/04/26 (火) 03:42:44 ◆ ▼ ◇ [qwerty]妻の知美さんが、会社から「到着していない」と電話を受け、遺体安置所へ向
かった。兄の一夫さん(39)は、「学校などから帰った子どもたちがテレビ
のニュースで父親の名を探していた。あの子たちに何と言えばいいのか」と肩
を落とした。
同県西宮市の画廊「東邦アート」役員、石井利信さん(55)は妻と2人暮ら
しだった。探しに来た義兄の吉見信重さん(56)は「2回目に張り出された
死亡者のリストに名前があった。家族には『あかんかった。名前が載ってい
た』と伝えた」と頭を抱え、「めったに乗らない電車なのに……。なんで」と
声を絞り出した。
兵庫県三田市の佐々木麻有さん(25)は、友人と2人で韓国への初の海外旅
行のために、関西空港へ行く途中に事故にあった。遺体が戻った自宅には、友
人数人が駆けつけ、若い女性は「やっぱりまゆちゃんなんですか」と聞くな
り、玄関前にへたり込み、泣き崩れた。父博さん(56)は、「娘を返してほ
しい。悔しいし、さみしい」とぼう然としていた。
大阪府堺市のパート女性(63)は、長男(33)を確認した。長男は結婚を
約束した女性に会いに行く途中だったといい、「顔半分に傷があり、とても痛
々しかった。『自分より早く死ぬなんて親不孝者』と遺体に叫んだ。母思いの
あんなに優しい息子だったのに……」と泣き続けていた。