2006/05/10 (水) 22:28:05 ◆ ▼ ◇ [qwerty]雁屋哲『美味しんぼ主義』p.126 ―「東京新聞」'87年3月16日~'88年12月26日まで連載―
日本の計画している捕鯨が鯨の増殖を妨げるものではないことを、客観的な事実をもとに科学的に正確に説いてやっても、
一切聞こうとしないところも非理性的であるが、日本に対して制裁措置を発動するそのやり方も非理性的である。
というのは、アイスランドもすでに調査捕鯨を行っている。ナガス鯨を80頭、イワシ鯨を20頭捕獲している。それなのに
アイスランドには何の制裁も行わない。
アメリカの隣の国カナダはIWCに加盟していない。当然捕鯨を行っている。だが、アメリカがカナダを
捕鯨国だから野蛮だと罵ったり、カナダの首相が訪米した時に反捕鯨団体がデモをかけたりしたことはない。
もちろん制裁も行わない。
さらに、アメリカ自身、ホッキョク鯨を35頭捕っている。自分の国が捕鯨をしていながら、日本に制裁を
加えるというのだから開いた口がふさがらない。
実はアメリカで捕鯨をしているのは原住民のエスキモーであり、カナダで捕鯨をしているのは同じ原住民の
イヌイットである。原住民の捕鯨は生存権の問題だから許可するが日本の捕鯨は許さないという論理は奇怪
すぎる。日本で捕鯨に携わっている人たちにとっても捕鯨は生存権にかかわってくるのである。そのことを
言及した人に対する反論を、ジャパンタイムズの読者の声欄に投書した外国人がいる。国籍は分からないが
名前から欧米人であるようだ。その人間はこう言っている。「日本人が初めて自分たちを原住民となぞらえた」。
さらに日本人を「かしこい原住民」とも言っている(2月10日付READERS IN COUNCIL)。
これが理性的な議論であろうか。
http://www.asahi.com/business/update/0510/165.html