> 2006/05/13 (土) 00:02:57 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> > セイバーとか好き(;´Д`)
> 俺漏れ(;´Д`)セイバーのかわいらしさは異常すぎると思う
> セイバーに萌えるなという方が無理(;´Д`)
「はいはーい! わたしもヨトギー」
年甲斐もなくはしゃぐ藤ねえ。
意味を判っていってるのか?
頭を抱えているおれをよそに、
「大河は控えていてください」
いつもならすでに夕飯の時刻だからか、セイバーはにべもない。
「藤村先生」
藤ねえは、セイバーとは対照的な笑顔の遠坂から辞書を受けとり、そしてページを開く。
夜伽。英語教師は黙った。
居間は静まりかえり、時計のかすかな音があたりに響く。残り2枚の煎餅に、だれも手
をつける気配がない。
「とにかく!」遠坂が勢いよく立ち上がった。スカートが翻って中が見えた。白い。桜に
つねられた。おれの悲鳴はみんなに無視された。
「夜のことはこのさいどうでもいいの。わ、わたしがいるんだから。問題は、衛宮くんが
生徒会の用事とかバイトとかいって、なかなか帰ってこないことよ。なに、あんた一成に
弱みでも握られてんの?」
こういうときに限って、いまだにおれを苗字で呼ぶ遠坂はいい性格してると思う。
「どうでもよくはありませんけどね」
いままで黙ってことの成り行きをながめていた桜が、冷ややかな目で遠坂を見つめ、小
声でいった。おれたちの仲を認めはしたものの、こうしておおっぴらに宣言されるのは、
やはり気に入らないらしい。その視線が遠坂の顔から下へ降りていき、そのなだらかな胸
元で止まった。
遠坂は顔を引きつらせたが、かろうじて桜を黙殺した。あとで愚痴を聞かされるのは、
きっとおれだろう。
桜はそれきり口を開かず、テーブルの煎餅を食べはじめた。話には加わらない、という
ことらしい。
続いて、セイバーも最後の煎餅に手を伸ばそうとしたが――
「そうよ。たしかにそうよ! 遠坂さんも10日に1回はいいこというわよねー。士郎あ
んた帰りが遅すぎるわよ。まだ高校生でしょう」
気を取りなおした藤ねえにさらわれた。食べながらまくし立てているせいで、藤ねえの
口からは煎餅が飛び散っている。主におれに向かって。口に入ったそばから外に戻ってく
る煎餅に、おれはすこし同情した。
「藤ねえ! いいおとななんだから、食べながらしゃべるな。汚いぞ。それとセイバー、
ちょっと布きん取ってくれ」
「へーんだ! こんなのにおとなもこどももかんけいないやい! そーんなこといって誤
魔化そうったってそうはいかないんだから」
さすがに、なにか言い返してやろうと、勢い込んで立ち上がったところで、思わぬ横槍
が入った。
「シロウ! その前に大河に言うべきことがあるでしょう」
「あら衛宮くん、ずいぶん余裕の態度ね」
「そーだそーだ」
「大河は黙っていてください!」
居間の情勢が混乱を極めるなか、セイバーのデ・ジャヴを感じさせる怒声を聞きながら、
早く晩飯の準備したいなあと現実逃避をしはじめたおれの目に、その晩飯の準備のために
ゆっくりと立ち上がる桜の姿が映った。
参考:2006/05/12(金)23時49分30秒