総じて近年の日本で台頭しているのは、ナショナリズムともいえ ますが、不安を抱えた人びとが群れ集う「ポピュリズム」だと考え たほうが適切だと思います。今後も社会の構造変動が続き、孤立感 を感じる人は増えるでしょうから、「つくる会」のような運動は まだ出てくるかもしれません。しかし思想的な核が何もないのです から、大きな政治運動に成長する可能性は低いと思います。ただ、 彼らが「サヨク」とみなした対象を集中的に攻撃したり、強硬外交 や改憲などの「世論」を形成したり、時々の選挙で特定の政党を水 膨れさせるといった現象は起き続けるでしょうから、そうした影響 力は無視できないでしょう。 (聞き手・林恒樹、松本一弥/朝日新聞)