>  2006/05/17 (水) 16:39:54        [qwerty]
> > ――「いただきます」
> >  二人だけの食卓。白、黄、そして赤。
> > 姉はいつだって、卵料理しか作らない。
> >  生卵を机の角に打ちつける。入った皹に親指を立てる。
> > 「!」
> >  姉の足指が、僕を弄る。
> > 知らずと、親指が、深々と殻に差し入れられる。黄身が流れ出している。
> > 腰を引いても、膝を閉じても、姉の指はついてくる。
> > 全身の皮膚が、開いた傷口みたいに敏感で、熱を持つ。
> > 呼吸が浅く、早くなる。
> >  うつむきながら、上目遣いで姉を窺う。
> > 薄い唇の間で、白い八重歯と銀色のブリッジが光っている。
> > 桃色の舌が、ケチャップを舐めとっている。
> > 視線を上げられない。
> > 目を見たら、どうなってしまうか判らない。
> >  姉の足が、湿気を帯びている。
> > 椅子の軋む音が、遠くに聞こえる。
> > 頭の芯が、白く痺れる。
> > その白が頭中に広がって、何も考えられなくなる。
> > 意識が、途切れる。力が、入らない。
> > ――暗転。
> >  机に突っ伏し、頬にぬめりを感じながら、僕は思う。
> > 「白身って、生臭い……」
> 単文ばかりじゃなくて長めの文も入れるといいんじゃないかな(;´Д`)

今まで書いてたのが長い文ばっかりだったので意図的に区切ってみたんだ
あと短い文を続けたほうが頭の茹ったショタぽくなっていいんじゃないかと

参考:2006/05/17(水)16時37分01秒