> 2006/05/31 (水) 04:12:40 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> > なんとなく聾唖少女よりも盲目少女のほうがオタには人気ある気がするな
> > やっぱり自分の醜い容姿を見られないっていう点で惹かれるのだろうか
> 社会的弱者になりがちなギャルゲー鑑賞者の感情移入を誘うには、感情移入の
> 対象を同じようなヘタレにしなければならない。感情移入は、他者に自己を見
> 出す行為だからである。『ONE』は身体障害者もヘタレ範疇に入りうるという
> 残酷な発見によって、成立したと言ってよい。初めての出会いの時、屋上で
> 「そっか、今日は夕焼けなんだ」と呟くみさき先輩は効く。そこには、階段か
> ら転げ落ちてきたどじなメイドロボや、届かない高さにある本を悔しそうに見
> つめる内気な女子高校生に匹敵する破壊力が、確かにあった。
> ヘタレがもてても自然な状況を形成する事も、ギャルゲーの語り手には重要な
> 仕事である。デフォルトとして、かわいい幼なじみを設置してお茶を濁すので
> は興ざめである。かわいい幼なじみなど、少なくともギャルゲー鑑賞者を取り
> 巻く世界には、存在しないからである。
> みさき先輩が、われわれを視覚的に見ることができないことは、この“ヘタレ
> もてもて状況”の形成に関しても重要な意味を持つ。目の見えないみさき先輩
> は、こんなにも汚らしいわれわれの容姿を認知することがないがゆえに、われ
> われを愛してくれるかもしれない。もっと恥ずかしい議論をしてしまえば、
> 「目に見えるものが全てではない」というようなこの手の障害を持つ人格に特
> 有の認知様式によって、みさき先輩はわれわれに内在する“目に見えないが何
> か心的に良性なもの”を勝手に発見して、勝手に愛してくれるかもしれない。
> 視覚障害人格は、鑑賞者のこのような幻想的自惚れを程良く刺激してくれるの
> である
"汚らしいわれわれの容姿を認知することがない"かもしれないが
われわれの臭い匂いは認知できると思う
参考:2006/05/31(水)04時09分34秒