2006/06/03 (土) 14:30:52        [qwerty]
生も死も、大人も、人間の業も、
かつてはこんなに子供の近くにあったんですね。
大人はそれらをなるべく子供から遠ざけようとしますが、
隠し切れない、ぎりぎり漏れて伝わってくる大人の価値観を、
ひとつずつ小さな頭で消化しながら人間を形作っていくものです。
だから、大人が考えるより子供は大人なんですよ。
50年前にこれほど身近にあった死生観は、
今や電話の陰に、テレビの奥に、PCの向こうに追いやられてしまいました。

日常的に隠されているものだから、
いざというとき、大人も死生観について子供にどう伝えてよいのか、
全くわからなくなってしまったのではないでしょうか。
最近の子供は何を考えているかわからないというようなことを
平気で言ってのける無責任な大人は、
その想像力を欠いた固い頭をこの映画に粉砕されるでしょう。