2006/06/16 (金) 02:14:30        [qwerty]
・女性がゲームを理解していないのではなく、ゲームの方が女性を理解していないのだ。
 これは、「The Sex In Video Games Conference 2006」の基調講演において、Sheri Graner
 Ray氏が述べた内容だ。Ray氏はベテランの女性ゲーム開発者で、過去16年間にわたり
 ゲームデザインに携わってきた。

 今回の講演の中で、同氏は米国のゲーム人口で女性の占める割合がなぜ10%にも
 満たないのかについて考えを述べた。
 ほとんどのビデオゲームは、女性にとってはろくでもないボーイフレンドのようなもので、
 自らの男らしさにこだわるあまり、女性の性に対する意識を踏みにじろうとすることさえある
 --Ray氏はそう主張する。

 同氏は、ビデオゲームに出てくるヒロインは、みな巨乳で女性的特徴がひどく強調され、
 裸同然の姿だと指摘する。
 それでも「女性だけでなく、男性キャラクターも大げさに表現されているのだから女性も
 あきらめるしかない、という理屈になるのだろうか?」とRay氏は講演の中で問いかけた。
 いや、それは必ずしも当てはまらない。
 Ray氏によれば、ゲーム内のキャラクターは男女を問わず、若くて力強く、たくましくて精力
 旺盛という、ヒーローに共通する性格付けがなされているのは確かだが、成人女性の肉体的
 特徴を強調して描かれるのは女性キャラクターだけだという。例えば、赤くほてった唇を
 半開きにした口、とろんとした目元(いわゆる「男を誘う目」)といったものだ。

 また、女性キャラクターがきわどい衣装を身にまといセクシーなポーズを取らされているのに
 対し、男性キャラクターではそういうことはない。
 このように、女性を「性的対象」とみなすイメージの数々は、一般的な女性ゲーマーには
 受けないとRay氏は述べた。

 Ray氏は「感情を伴う体験の重要性を軽んじてはいけない」と言う。ビデオゲームは女性に対し、
 キャラクターとより深く心を通わせる手段を提供する必要があるというわけだ。(抜粋)