2006/06/16 (金) 02:14:30 ◆ ▼ ◇ [qwerty]・女性がゲームを理解していないのではなく、ゲームの方が女性を理解していないのだ。
これは、「The Sex In Video Games Conference 2006」の基調講演において、Sheri Graner
Ray氏が述べた内容だ。Ray氏はベテランの女性ゲーム開発者で、過去16年間にわたり
ゲームデザインに携わってきた。
今回の講演の中で、同氏は米国のゲーム人口で女性の占める割合がなぜ10%にも
満たないのかについて考えを述べた。
ほとんどのビデオゲームは、女性にとってはろくでもないボーイフレンドのようなもので、
自らの男らしさにこだわるあまり、女性の性に対する意識を踏みにじろうとすることさえある
--Ray氏はそう主張する。
同氏は、ビデオゲームに出てくるヒロインは、みな巨乳で女性的特徴がひどく強調され、
裸同然の姿だと指摘する。
それでも「女性だけでなく、男性キャラクターも大げさに表現されているのだから女性も
あきらめるしかない、という理屈になるのだろうか?」とRay氏は講演の中で問いかけた。
いや、それは必ずしも当てはまらない。
Ray氏によれば、ゲーム内のキャラクターは男女を問わず、若くて力強く、たくましくて精力
旺盛という、ヒーローに共通する性格付けがなされているのは確かだが、成人女性の肉体的
特徴を強調して描かれるのは女性キャラクターだけだという。例えば、赤くほてった唇を
半開きにした口、とろんとした目元(いわゆる「男を誘う目」)といったものだ。
また、女性キャラクターがきわどい衣装を身にまといセクシーなポーズを取らされているのに
対し、男性キャラクターではそういうことはない。
このように、女性を「性的対象」とみなすイメージの数々は、一般的な女性ゲーマーには
受けないとRay氏は述べた。
Ray氏は「感情を伴う体験の重要性を軽んじてはいけない」と言う。ビデオゲームは女性に対し、
キャラクターとより深く心を通わせる手段を提供する必要があるというわけだ。(抜粋)