2006/06/30 (金) 02:12:18        [qwerty]
 インターネット専業証券大手のマネックス・ビーンズ・ホールディングスは28日、
2007年5月をめどに、個人投資家向けに、人工知能を持つコンピュータープログ
ラムが株式取引を自動売買する「カブロボ」の商用サービスを始める方針を明ら
かにした。

 コンピューターによる株式や債券などの売買システムは機関投資家向けでは稼
働しているが、個人投資家向けに売買サービスを提供するのは業界初。

 「カブロボ」は形のあるロボットではなく、株式売買を自動的に行うソフトウエア。
サービス提供は当初、相場のチャート分析や、経済のファンダメンタルズ(基礎的
条件)分析に強いなどといった特徴を持つ「カブロボ」を10種類前後そろえ、個人
投資家が投資信託を買うように「カブロボ」に小口資金を委託する仕組みにする。
これまで人間が資産運用していたファンドマネジャーの役割を、コンピュータープロ
グラムが受け持つ格好だ。

 自分が選んだ「カブロボ」に「円安で株式相場も下がったら、この業種・銘柄に買い
注文を」「資金の3割を国内株に、2割を債券に…」などと自身の運用方針を伝えると、
自分だけの「カブロボ」を作れるカスタマイズ機能もつける。

 金融当局の認可を得られれば、こうしたテーラーメード感覚の資産運用・管理サー
ビスに参入することも検討している。

 マネックスは今年4月、早稲田大情報技術研究所との共同出資会社「トレード・サイ
エンス」(東京都新宿区)を創設。「カブロボ」商用化の準備を進めていた。

 7月からシステムを一般公募し、11月末にその中から選んだ優秀な「カブロボ」10
プログラム程度を選定する。その後は半年間、総額5億円の資金を実際に預ける試験
運用に移る計画だ。

フジサンケイ ビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060629-00000001-fsi-bus_all