ドイツのビアホフ・マネジャーは試合翌日の記者会見で「相手がPKをける 順番、ける方向は事前にすべて分かっていた」と言ってのけた。ドイツの “偵察部隊”は、アルゼンチン代表選手がPKでけった過去2年分のデータ をすべて収集。ビデオに編集し、GKたちに見せていた。決勝トーナメント 前には、既にアルゼンチンとPK戦になった場合の相手キッカーの順番も 伝えていたという。 そのかいあって、レーマンはアルゼンチンの4本のキックすべてに 反応した。アジャラとカンビアッソには、ともに左に飛んで阻止。クルスと ロドリゲスには決められたが、球が来た右方向に飛んでいた。アルゼンチン のGKフランコが4本のうち3本で逆を突かれたのとは好対照だった。