乗客や付近の住民は助け合い、相互に励まし合った。軽傷で済んだ加藤さんは 「自らはい出した後、電車シートを担架代わりに救助にあたった」。 右側にいた三田市の会社員、中田義樹さん(42)は「閉じこめられた時、 何度も意識が遠のきそうになったが、ピアスの若者に 『おっちゃんと一緒に死ぬのだけはご免や』と冗談交じりに励まされた」と話した。