かつて世界を取ったそのグローブは 数十年の時を隔ててもなお輝きは失ってはいない。 おもむろにトーントーンと足を使い始めるガッツ。 その華麗な動きに思わず後ずさる亀田父。 「待てや、親父の前にワシが相手や」 その場にいた全員が目を疑った。 「・・・・興毅!!」 「!!」 気づいた時にはガッツの目の前に興毅のストレートが迫っていた。 誰もがガッツが無残に打ちのめされる姿を予感し目を瞑った。 だが地面に倒れていたのはガッツではなく興毅だった。 「これがクロスカウンターだ、興毅君」