椅子に腰かけた脳性マヒとおぼしき 男性患者の後ろに、健康かつハンサムな ドイツ青年が立ち、かばうように患者の肩に 手を置いている。そして、「この立派な人間が、 こんな、我々の社会を脅かす病んだ人間の世話 に専念している。我々はこの図を恥ずべきでは ないのか?」というキャプションが付けられていた。 ※ ナチス・ドイツ社会では遺伝性疾患をもつ人が いかに「民族共同体」に負担をかけているか、 意味もなく国民の大事なお金を使う存在で あるかが強調されたのであった。