馬祖が弟子の百丈と歩いていると、野原から野鴨の一群が飛び去っていった。 それを見た馬祖が、百丈に尋ねた。 「あれは何だ」 「野鴨です」 「どこへ飛んでいったのか」 「わかりません。ただ飛んでいったのみです」 答えを聞いた馬祖は、いきなり百丈の鼻を強くつまみあげた。 「痛い!」 「なんだ、飛び去ったというが、野鴨はここにいるではないか」 百丈は悟りを開いた。