2006/08/20 (日) 22:45:34        [qwerty]
足元に何かプラスチックのカバーのようなものが落ちている。何か見覚えがあった。 
何となく「もしや」と思って自分の携帯を取り出して、裏を見ると、私の携帯の 
バッテリーのカバーが剥がれているのに気付いた。落ちていたカバーを被せると… 
ぴったりだった。「いつ落とした?夢の中でなら落としたけど…まさか?!」 
そして携帯を開くと時刻は10時8分のまま。嫌な予感がして、携帯を操作するが、 
動かない。…壊れてる。 

ちくしょう!と思いながら何となく辺りを見渡すと、人ごみの中をいつものように 
逆流して去って行くあの男の姿が見えた。彼はこちらを振り向く事も無く人ごみに 
消えていった。彼を見たのはこれが最後だった。 

あれが本当に起こった事なのかどうか確認するには、着信履歴でも見ればいいのだが 
何せ壊れて操作不能だし、電話会社の明細を見れば判るのだろうけど、私の元に届く 
明細は「合計通話時間」しか書かれてなくて確認出来なかった。わざわざ電話会社に 
問い合わせるのもはばかられて結局調べていないが、この一件のお陰で携帯を替えなきゃ 
いけなくなった事や、友達とかに話しても信じてもらえないむず痒さが残った出来事でした。