2006/08/20 (日) 22:46:23 ◆ ▼ ◇ [qwerty]で、そんな色んな人がいる中で、一人だけどうしても気になってしまった人がいた。
背がひょろりと高くて(180ちょいあったんじゃないかな)痩せ型の中年のおっさん。
中年と言っても髪はボサボサ、髭がモジャモジャ生えてて、眼鏡をかけてるから
あれ無くなったら意外と若いかもしれないし、じいさんかもしれない、って感じで
年齢不詳。それで毎日気が付いたらそこかしこで現れては、気が付いたら
いなくなってる神出鬼没な多分無職。一番奇妙なのは、その時期かなり寒いからね
誰もがコート着込んでる中、その人はいつ見ても、薄い水色のシャツ一枚にジーパン
て姿で、毎日同じ格好。浮浪者にしては全身目立った汚れもなく、本当に一際
不思議な感じの男だった。でも、それだけなら別に良かったのだけど、
特にこの男を不思議に感じたのは、その「存在感の無さ」だった。
人の群れが一定の方向に向かう流れの中、彼だけはいつも「逆流」していた。
でも、かなりの人数が一方向に向かう中いつも「逆流」していたわけだが、
不思議な事に、誰ともぶつかったりする事も無ければ、そもそも誰一人彼の存在に
気付いてすらいない様子だったのだ。(彼は人の群れより少し頭が出ているので
どこにいるかは良く確認出来た)
でもまぁ、あれだけはっきりと見えてる人を「もしかして幽霊かも?」なんて
その時は思いつきもしなかったけど。